アイコン第2回 すまいる学級

テーマ :『遊民館から見た親子関係』     講 師:フリースペース遊民館 館長 菊池 修氏        
日時:平成13年10月2日(火) 10時〜12時     場所:たちばな小学校会議室     参加人数: 21人
フリースペース遊民館とは…
 常駐スタッフとして、子育て中の主婦、不登校児の母親・大学生を中心にボランティアが曜日を決めてローテーションを組む形で、1996年10月5日にオープン。さまざまな生き方の人と出会う「人間図鑑」・不登校体験を語り合う「自分探しの旅」・親について語り合う気づきのセミナー「父よ母よ」・自己決定力をつけるためのワークショップによる自主講座「遊座」・俳句で遊ぶ「遊民館句会」などを定期開催。野外活動や館外行事も展開中。最近では子どもたち自身の発言で構成する講座「もうひとつの学びの場」の開催依頼も増えてきている。
 <講演の内容>
 義務教育とは…子どもに、学校に行く義務はない。子どもに平等に教育を保障する義務が保護者と自治体にある。その場所が学校でなくても良い。どこで学ばせても良い。

=参加者の質問より=
  1. 不登校になる子どもに共通している部分はあるか?
     不登校というのは、どの子にも起こりうる。なりやすいタイプというのはない。あえて言えば、自尊心・協調性のある子(周囲の事がよく分かり、無理をしやすい)の方が、不登校になりやすい。全国的には40人に1人といわれる。
     子どもたちは、親の期待を感じて、よりまじめな優等生を演じ続けているプレッシャーに耐えられなくなる。
  2. 遊民館設立当時と、子どもはどう変わったか?
     登校圧力がなくなってきた。知識として認知されてきたから。学校に行っていない子も平然として歩けるようになってきたので、顔つきが変わってきた。
  3. 子どもたちから見た学校
     先生も文部省も、価値観を一生懸命伝えようとしているが、子どもたちは、今はそれが通用しない事だと思っている。
     学校は、かつての価値観で成功しているため、今は通用しないのに、なかなか変えられない。
     今、学校というシステムが制度疲労を起こしている。学校を子どもたちが選べるシステムになれば…。
  4. 『逃げ場』から『次のステップ』へ、どうするか?
     次のステップとして、用意しているものは無い。そのかわりに、子どもたちには選択できる情報をたくさん用意している。
     自分で決めて、自分で責任をとるようにし、失敗した時に保障してやる仕組みをつくる必要がある。
  5. 今、できること。
     総合的な学習の中で、子ども自身が自分の正解を探していく。そして、子どもたちが失敗した時にやり直せる仕組みを学校や地域がつくっていく。そのためにはPTAが発言するしかない。それによって、学校が変わっていく。
写真3
<感想>
 予定時間を超えつつも、菊池氏は子どもたちへの、教育に対する思いを熱く語ってくれました。また、機会があれば、さらなる思いを拝聴したいものです。

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アイコン第1回 すまいる学級

テーマ:『子育てを振り返って』〜今の子どもたちに欠けているもの〜   講師:中政勝氏(市P連)・校長先生   
日時:平成13年6月19日(火)   場所:たちばな小学校会議室     参加人数:30人
<内容>    写真1                                      
  1. 今の子どもには、コミュニケーション能力(社会性)が欠けている。
    • 人と関わる力がない。
    • 集団遊びに参加しない。親が参加させない。→子ども同士のコミュニケーションが無い。
    • 社会性は家庭から出て、地域で育ててもらうものである。
    • 子どもたちに欠けているものは、親にも欠けている。
    • 大人も共同作業に関わっていく事で、コミュニケーションの仕方を身に付ける。
      PTA活動・地域の活動・ボランティアなど親が前面に出て行き、積極的に関わる。
  2. 今の子どもは、自立心に欠ける。
    • 時代の流れに乗っていけば良いと思っている。
    • 将来のことはわからない。
    • 活字離れ、読書離れがすすみ、思考活動の不足。
    • 体験が乏しい。苦しい努力…苦しさが大きいほど、結果が出ると大きな自信につながる。
  3. 今の子どもは、過保護が問題
    • 少子化で余裕がある。
    • 人生観を子どもに語る、自立するまでは親の責任。夫婦で子育てについて話す。
    • 自分で考え、解決していくように教える。
    • 過保護になりすぎず、かといって、放ったらかさず、最低限の基礎基本を教えていくことも必要。
      ある、枠の中で、子どもたちを自由にさせる。ゼロから何も教えずに自由にさせる事はいけない。
  4. 父親のかかわりが乏しい。
  5. 地域の子育ての協力
<出席者の感想より>
  • 地域の方、学校、保護者と立場の違う人から話が聞けてよかった。
  • 若い母親そものもに自立心、自分の考えをしっかりもっていない人が多いのではないか?
  • 自立心、社会性を育てる事についての必要性を強く感じた。
  • 子どもに欠けているものは、親にも欠けていると考えさせられた。
<今後、すまいる学級で取り上げてほしい内容>
  • 「私の家庭における教育方針」の披瀝
  • 子どもの集団生活、集団遊びを活発にさせるための方策
  • 子育て共同体の育成・発展について
  • 学校区域と社会区域(行政区)のあり方写真2
  • 子どもとの対話の仕方、親としての関わり方
  • 子どもがのびのびと遊べる環境について
  • 2002年のゆとり教育について
  • このような対話方式の会
  • 兄弟の扱い方
  • 性教育の教え方について
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