救命救急法

ほっとすていしょんより

 平成13年7月12日(木)に、たちばな小学校体育館にて救命救急法講習と、今回初めて、プールにて着衣水泳による救命法と溺者救助の講習会が行われました。プールでは実際に数名の方に水の中に服のまま入っていただいて、水の中に落ちてしまった場合、また、溺者を助ける場合とを学んでいただきました。その内容をご紹介します。


☆着衣水泳とは…服を着て泳ぐと言う事ではなく、服を着たまま川や海に落ちた場合に救助が来るまでの間にとる行動のことです。

  1. 靴を脱ぐ…靴に浮力があるため、履いたままだと頭が沈むため。
           脱いだ靴を手に持ってもよい。
           (靴を持ち、手を広げる。または、胸のあたりで持つ。)
  2. 服の中に空気を入れる。
           服の中に空気を入れると、浮いておく手助けをしてくれる。
  3. 冬等、厚着をしているときは、服を脱ごうと思わないこと。
           バタバタすることによって、溺れたり、脱いだことによって体温を下げる危険性がある。
実際に水に入った方の感想
・服を着たままでも、浮く事ができるので驚いた。
・着衣水泳による救命法はとてもよかったと思うので、来年は多くの方に体験見学ができるような形で実施されればいいな、と思った。
・多数の保護者の方や、子どもたちも、実際に体験できたら良いと思った。


☆溺者を助けに行く場合
  どんなに水泳の達者な人でも、一人で水の中に助けに行くことはとても危険な事です。
  なるべくなら、避けていただきたい方法ですが、やむをえず助けに行く場合、自分の安全を守りながら救助する方法をご紹介します。

  1. 溺者はパニックになっているので、救助者が近づいてくると必死でその人につかまろうとします。そうすると、ともに溺れてしまう恐れがあるので、まず、相手の手の届かない少し手前で一度とまります。飛び込むときは両手を上に挙げ、足を広げて飛び込み、着水したときに、手は水面をたたき、足は水をはさむようにします。そうすると、飛び込んだ場所で一度止まるので、溺者を確認して、近づきます。
  2. もがいている場合は後方から近づきますが、もしも、しがみつかれたときは、下のようにして助けます。
写真1 1)あごに手をかけ、右ひじをつかむ
写真2 2)あごに手をかけたまま、
    右腕を左側にクロスさせる。
写真3 3)右腕をクロスさせながら、
    相手を仰向けにする。
写真4 4)あごをつかんで、
    岸まで連れて行く。
  1. 学校のプールで子どもが溺れたとき
      ほとんどの方が、携帯電話をお持ちだと思います。まず、その場で119番通報をしてください。その時点で指示を受ける事ができます。それから、学校に連絡します。
      (現場からの通報の方が、的確な指示を受ける事ができます。)
  2. 陸上からの救助法(下図)
イラスト1 イラスト2
ヒューマン・チェーン
手首をしっかり握って!
つかまる事ができる物を使って!
イラスト3 イラスト4
手足を使って! ロープの端に結び目をつけて、
しっかり踏むのがポイント!

アイコン

講習を受けての感想
・救助の方法も、いろいろある事を知った。
・現実に事故が起こったとき果たしてどこまでできるか心配だが、少しでも今日体験したことが、活かせれば!と、思った。

 あっては、ならない事故ですが、もしものときは慌てないよう、落ち着いて行動しましょう。
 今回のプールでの講習は消防署にお勤めのたちばな小保護者のお父さん2名の方に、ボランティアでしていただきました。
 ありがとうございました!

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